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こんな夢を見た

やあみんな。
卒論花盛りにて、今日も卒論に不足することのない一日になっています。
有り余る資料、未読の書籍、整合性のない文章、卒論のあらゆる醍醐味が、わたくしの周りに散らばっています。

それはそうと、自宅リビングで、蜂に付きまとわれる夢をみた。
結局何とかして窓の外に出せたんですが、
最後、窓から出す時くらいの蜂の羽音が、尋常じゃなく怒っているんだと判るけたたましさだった。
マズイよ!!早くしないとマズイよ!!と思いながら必死で窓を開けた。

蜂は卒論のメタファーでしょうか。
あんまり遠まわしな夢は見ない方です。
心配事が別のものにすり替わって出てくるよりは、そのものが出てくるほうが圧倒的に多い。
頭の中のことがそのまま投影されます。ひねりがない。

というわけなんだ。
# by fukidamarism | 2008-11-16 12:12

あれ?1年半弱も経ってる・・・

卒論が終わりません。
これは逃避です。

誰も見ていないと踏んでこのへんに弱音を書こうじゃないか。
紙にでも書いてれば?って感じですけど、あれだ、露出狂の心理と一緒だ。
見られたくないけど、見せたいんだ。そうさ。わかっていただけたようで。

もっといい文章を書きたいなあ。いったい今まで何を読んできたんだね私は。
プリントするだろ、読むだろ、ひどいですよ自分の文章は。書いても書いても満足できん。
そんなこと言ってると終わらないしなあ。
# by fukidamarism | 2008-11-15 17:38

『グラスホッパー』

『グラスホッパー』という本を読みました。
平たく言うと、群像劇の小説です。
もう少しいうと、「押し屋」という、人を交通事故に見せかけて殺す殺し屋の居場所を探して
何人もの殺し屋が様々に絡み合う話です。
こう書くとかなり物騒な小説のようですが、
メインアイデアとして描かれているのは、バッタが大量発生して群れになったとき、
その集団は凶暴で残忍になりやすい、という傾向があって、
それは人間にも当てはまるのではないか、ということです。

その考えに賛成すると共に、そういう傾向があるということを知っているだけで、
どれだけ賢くなれるか知れないと思います。
人はだいたいの場合何らかの群れの中の一人でありますが、
その自分のいる群れをちょっと離れた視点から見るということも必要です。
自分が身をおいている方向は、そのバッタと同じになりかけているのではないか、
これはまずいね、と思えるだけで誰もが同じ一方向になだれ込むということにはなりにくくなる。

伊坂氏はそれをうまく作品に埋め込んでいると思います。
しかも簡単でいて、あからさまでない。
そして何より、そんな見方によっては恐ろしい傾向を滑稽に描いて、
笑い飛ばせてしまう所がいちばん良い所だと思います。
スタンピードする登場人物たちを見て、「自分の行為に思慮のない奴は、馬鹿だ」なんて
どこぞのKみたいに思えたら、それだけでひとつ賢くなっていると思うのです。
軍団バッタにならないためには、何かを行為する自分のほかに、
その自分を上から見つめる自分を持っている事が必要だということです。

しかしながら、この作品に限らず、
同氏の小説に登場する人間のほとんどはすごく頭がいい。
小説の引用で会話をしたりするし、思いつめたりせず、機転もきく。
でもやってる事は割りに愚かだったりして、好ましい。
そういう人たちは、おそらくバッタにはならないだろうなとも思いました。



伊坂幸太郎 『グラスホッパー』(角川文庫)
# by fukidamarism | 2007-07-02 20:07

『森達也の夜の映画学校』

を読みました。
バイト先の書店でふいに見つけて買ってみました。
平たく言えば対談集ですが、
もう少し言えば映画に関する対談集です。

読んだのは結構前になってしまうのですが、
(最近レポートが出ているせいで映画も本もめっきりです)
森達也さんという映像作家と誰かが映画館で対談した模様を文字にした
ものでして、言っていることも真っ当ですし、何よりざくざく読めてそれでいて勉強になる。

森達也さんは、オウム真理教信者を撮った
『A』『A2』という映画で有名でありまして、
その作品により私はドキュメンタリーの世界へ引きずり込まれました。
彼の著作物で目を開かされたること軽く5回を超えております。



森達也、代島治彦著『森達也の夜の映画学校』(現代書館)
# by fukidamarism | 2007-06-25 16:56

『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』

という映画を観てきました。
土本典昭というドキュメンタリー映画の作り手がおりまして、
彼を被写体にしたドキュメンタリー映画です。

上映中、激しく睡眠してしまいました。
あなや。

敗因を考えましたところ、
土本爺の言っていることがあまりに高尚で難解すぎて、かつ予備知識が足りなすぎたか、
この映画がつまらないかのどちらかです。後者は怒られそうです。

というわけで、不本意な結果に終わったのです。
リピート鑑賞しようかと少し考えています。リピート割引もあるのですし。
とにかく、すいませんでしたと謝りに。

ちなみに土本典昭氏は、日本のドキュメンタリーの中でも古典にあたる人で、
水俣病の患者と水俣という地を撮った一連の作品で特に知られています。


藤原敏史監督 『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』
# by fukidamarism | 2007-06-18 19:05