黒電話

前回書いた通り、安全啓発センターを見学してまいりました。
モノレールの整備場駅から徒歩5分。無事迷わずに着きました。

今年の4月末に出来たばかりなので、古いビルの中で異質なくらい新しい。
予約した時間が近づくと、ぞろぞろ人が入ってきましたが、全員日航社員だそうです。
社内教育のひとつとして、社員全員が見学をする予定になっているそうな。
20人くらいのスーツ集団に混じって見学開始。結構なアウェイ感。

案内役の社員一人が順番に説明しながら見学します。
要所要所で作成された映像資料を見て、その展示物が生まれるに至った経緯を理解。
事故概要・飛行航路・事故原因・安全対策・・・といった具合に進みました。

展示物は、圧力隔壁・垂直尾翼など回収された機体のほとんどと、
乗客用座席などがありました。パンフレットの写しがあったので断りなく載せます。

そこへ行けば事故の大方のことは知ることが出来る場所ができた、
ということは大いに意味があると思いました。
ちぎれた油圧パイプや、ぐちゃぐちゃになった機体は写真では表現し得ない。
破れた圧力隔壁を「紙くずのようだ」と書かれたものを何かで読んだのですが、
その通りだと納得させられる。

また、センターにはあまり「人間の声」は入っていない、という印象も受けました。
もちろん墜落前の機内で書かれた遺書なんかも
小スペースながら展示されているわけですが、
他にも事故に関わった沢山の人々があったのです。
まず遺族がそうだし、補償金交渉にあたった遺族係の社員、
墜落地近くの上野村消防団、検死を担当した医師ら。
その辺りも展示して初めて事故全体を知ったと言えるのではと思った。
社内教育に使っているのなら是非そうするべき。
要は、かなり淡々と進んでいくように感じたわけです。

しかしながら、声としてではないにしろ多くの事を語った展示は、事故機の座席でした。
骨組みなんかがガタガタに曲がった椅子がガラスに入って3組くらい置いてあるのですが、
ほとんどのシートベルトがロックされたままでした。
相当の衝撃を受けるも、シートベルトはちぎれなかったのです。
死者520名に対して、見つかった遺体は2060体と聞いています。
遺体損傷の激しさをこれらの座席はよく表していると思いました。

         ◇

ちゃんとレポートできたか非常に不安ですが、こんな感じです。
今日文章にしてみて、また色々考えられそうです。
何を考えているのかというと、10月4日に書いたような事へつながります。
あと、夏に行った「慰霊の園」(事故の慰霊碑なんかがあります)に
手紙を書こうかと思いました。行った時、鬼のようにお世話になったのであります。
考えたことも含めて、とりあえず送ってみるわよ。
向こうは忘れてるかもしれないですが気にせず送ります。
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by fukidamarism | 2006-11-10 18:07


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